カブに乗って、街中を走ってきた。
やはり路上だと、駐車場での練習とは感覚が違う。
それでも体感スピードでは時速50kmが限界だ。
バイクだと、車からの追い抜きもしょっちゅう。
なおさら気をつけなければならない。
ギアチェンジも、初めてのことでもたついた。
ギアを変えることでのエンジンブレーキが思いのほか強い。
また、ギアチェンジの最中にエンジンを噴かしてしまい、空回りすることも。
まだまだ慣れが必要だ。
初っ端はバイクを楽しむ余裕がなかった。
完全に、カブに乗せられていた。
それでも乗れただけマシだろうか。
明日はカブに乗ってお参りだ。
坊さんとバイクは相性がいい。
住宅街の入り組んだ道でも小回りが効く。
うちの祖父もお参りは原付だった。
曽祖父にいたっては自転車でのお参りだったという。
父はもっぱら車。
僕は車とバイクを使い分けようと思う。
バイクには身体で風を切る魅力がある。
AT車に乗っている僕にとっては、ギア操作も新鮮だ。
車は空間ごと運ばれてゆったりしているが、バイクはこの身一つの臨場感がある。
それだけ燃費もいい。
車の車種には見向きもしなかったのに、バイクにはこだわりが出たのは男の性だろうか。
車よりもマシンとしての距離感を近く感じる。
とはいえ、しばらくは安全第一を心がけなければならない。
まずは慣れることが先決だ。