躁鬱の随に。

躁鬱人が人知れず想いの丈を綴った記録。

筋トレが好きだ。

筋トレが好きだ。

 

運動神経はからっきしの自分に、唯一合った運動習慣。

毎日のようにはできないが、週2くらいのペースで思い出したかのように取り組んでいる。

 

今では一日のタンパク量にもこだわり始め、トレ後と夜寝る前は必ずプロテインを飲む。

プロテイン代として月3000円ほど課金しているだけあり、ここ1、2年で確実に体が変わってきた。

 

3年前は退院直後のリバウンドで84kgあったのが、今では74kg。

ここ最近はなかなか減量が進まないが、その分筋肉量は少しずつ上がっているように思う。

 

筋肉は本当にわずかずつしかつけられない。

誰だったか有名なボディビルダーの、「筋トレはフィルムを一枚一枚貼り付けるようなものだ」という表現が頭に残っている。

 

理想の体つきになるための途方もない作業。しかし一度ついた筋肉は裏切らない。

たとえ、半年、一年のブランクがあったとしても、集中的に鍛えれば、あっという間に元の重量が上がるようになる。

 

マッスルメモリーなんて言われるが、あながち嘘ではないと思う。

 

普段寝たきりになりがちな僕にとって、筋トレは行動化のスイッチでもある。

筋トレに取り組めた週は、確実に行動力が上がる。

 

息を切らしながらダンベルを上げていると、頭の中のうじうじした神経が焼き切れる感覚がある。

筋トレした疲れでまた寝たきりになるかと思いきや、かえってやる気のみなぎっている自分がいる。

筋トレが行動力を上げるのは間違いない。

 

プロ・ボディービルダーの山岸さんの言葉だが、「筋トレは初心者もプロも、やることは同じである点が面白い」という発言が印象に残っている。

 

あらゆるスポーツにはスキルが求められ、必然的に初心者と上級者では練習内容が変わってくる。

しかし、筋トレは初心者であろうとプロであろうとやることは変わらない。

そこに、筋トレの深さがある。

 

同じメニューを、どれだけ忠実にできたかが問われるのだ。

自分が憧れる積年のボディビルダーも、今自分が行なっているものと同じトレーニングの地続きにいるかと思うと感慨深いものがある。

 

どれだけ積み重ねてきたか、自分に嘘をつかず取り組めてきたか。

何年も同じことを積み重ねてきたビルダー達の体つきは、誠実さの象徴のように思えてならない。

 

今宵もプロテインを飲み、明日に備える。

筋トレは、己の鍛錬の具現化だ。